震災遺構の保存候補、断層など12カ所に 南阿蘇村

画像
表出した活断層など熊本地震の震災遺構の保存候補を確認する南阿蘇村震災遺構保存検討会=29日、同村役場

 熊本地震で大きな被害を受けた南阿蘇村の震災遺構保存検討会は29日、2回目の会合を村役場で開き、崩落した阿蘇大橋や東海大阿蘇キャンパス内の断層など12カ所の保存候補を取りまとめた。

 5月の初会合で候補に上がった6カ所のうち、既に補修された夜峰山山頂の地割れを外し、被災地区の区長や学識者ら委員が新たに提案した7カ所を追加した。

 保存候補は、同キャンパス内や南阿蘇鉄道の曲がったレール、阿蘇大橋付近の道路の地割れなど断層の動きを示すものが6カ所、阿蘇中央火口丘群など土砂崩れや地滑りの跡が3カ所。ほかに阿蘇大橋、崩れずに残った黒川地区の床瀬川橋、夜峰山山頂の傾いた放送中継設備。

 委員からは「道路や崖は復旧や砂防工事と両立した保存を」「被災とともに地域や自然の営みを伝えることも必要」などの意見が出た。

 7月下旬に各候補を現地確認して精査する。県が進める「震災ミュージアム」構想の検討状況も踏まえ、8月中に保存する遺構や優先順位を決定する。(堀江利雅)

あなたにおすすめ