テロ想定し対策訓練 三浦の複合施設で

 観光客など多くの人が集まる場所でのテロを想定した対策訓練が、三浦市三崎の複合施設「うらり」で行われた。三崎署や横須賀市消防局三浦消防署などから約60人が参加し、初動対応や連携を確認した。

 訓練はロンドンなどで車を使った無差別テロが頻発する情勢を踏まえ、6月30日に実施。乗用車が「うらり」1階のピロティに突入し、観光客らをはねて5人死傷させ、車内から爆発物が見つかるという想定で行われた。

 駆け付けた三崎署員らが犯人役を取り押さえ、救急隊員が負傷者を病院に搬送。県警の爆発物処理隊が特殊車両などを使って車内から模擬の爆発物を回収した。

 署長は「さらなる訓練を重ね、組織の連携をもっと密にして取り組んでいきたい」と話した。

 

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