自民県連、都議選で危機感共有 横浜市長選は総力戦で

 自民党県連は6日、総務会を開き、歴史的惨敗を喫した東京都議選の教訓を踏まえ、神奈川でも危機感を共有して引き締めを図る方針で一致した。竹内英明幹事長は「自民党の底力を見せるべく、改めてチャレンジしていく」とし、直近の横浜市長選と同市議補選に総力戦で臨む意向を示した。

 午前8時半に始まった総務会には、県議や同市議ら10人が出席した。都議選で小池百合子都知事が率いた都民ファーストの会が圧勝したことを受け、「たかをくくっていた部分があったのでは」「政権批判票の受け皿があれば神奈川も危ない」との危機意識を共有。逆風をはね飛ばす「基礎体力」の強化に向け、普段から何ができるかを改めて検証することも確認した。

 竹内幹事長は総務会後の取材に、「都議選は好き勝手してきた自民党に有権者の嫌気が差した結果。おごらぬよう指摘してきた地方の意見を一刀両断してきたツケが回った。アリの一穴だ」と指摘。都民ファの影響は神奈川にも波及するとの見方を示し、国政選挙や統一地方選を見据えて若手が自発的に戦略を練るなど体制固めを進めるとした。

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