球場の新たなエンターテインメントとなっている「売り子」。美女どころといわれる福岡のソフトバンク本拠地ヤフオクドームで働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第22回をお届けする。
売り子歴2年目の19歳、「最初は本当にキツかった」も…
球場の新たなエンターテインメントとなっている「売り子」。美女どころといわれる福岡のソフトバンク本拠地ヤフオクドームで働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第22回をお届けする。
今回は、キリンビールの「みお」さん、だ。
福岡の大学で法学部に通い、売り子歴2年目を迎えた「みお」さん。「中学生の頃には、似てないですけど、板野友美さんに似ていると言われましたし、菊地亜美さんも言われたことがありますね」。なぜか、AKBグループ系のアイドルに似ていると言われることが多いという、いつも笑顔が絶えない19歳だ。
「大学に入る前、バイトを探している時に、たまたまヤフオクドームに野球を見に来て、売り子さんを見たんです。一緒に来ていた友達もバイトを探していたので『やってみる？』となったので応募してみました」。軽い気持ちで飛び込んだ売り子の世界だったが、あれよあれよという間に2年目に突入した。
「1回やってみようというくらいの感じだったんですけど…。最初は本当にキツかったですね。いきなりじゃ、全く売れないし。1番最初入った時は、19杯しか売れませんでした」。最初に入ったシフト分だけを働いたら、辞めようと思った。気持ちを変えたのは仲間の存在。「たまたま決起集会があって、そこで他の1年目の子たちとも仲良くなれて、一緒に頑張ろうと思えました」。
「可愛いタイプ、犬系の男性が好きです」
働くにつれて徐々に売り上げも伸びていった。「売り上げが伸びて、ランキングとかに入れるようになると、そこでまた楽しくなりましたね。本当に負けず嫌いなので」。中学時代は吹奏楽部に在籍し、クラリネット奏者だった「みお」さん。「コンクールが近くと、同じ楽器でもパートが分かれていて、オーディションでより重要なパートになる人を決めていたんです。それで負けず嫌いになったのかも」。学生時代に培われた負けん気。「この子には負けたくない！とかもありますよ、誰とは言えないですけど（笑い）。自分より後に入った子には負けたくない」のだという。
ただ、野球に関しては詳しくない。始めたばかりの頃は「どの試合でも9回裏まであると思っていた」。ソフトバンクがリードしていても、9回裏まで試合が続くとスタンドで歩き続け、気付けば試合が終わっていたことも…。「お客様に『どの選手が好き？』って聞かれるので、覚えています。何人かの選手は覚えました」と勉強の日々だ。
「お客様と接すること、話すこともやりがいですね。すごく話しかけていただけるので、楽しく話させてもらってます。話していて仲良くなりますね」という「みお」さんは、主に一塁内野を売り場としている。
「私、母性が強いタイプなので、人懐っこい、甘えられるのが好きです。可愛いタイプ、犬系の男性が好きです」と話す19歳。髪を大きな青いリボンで結い、手首に巻く紫とピンクのシュシュが目印だ。
「買っていただかなくても、構いません。話しかけてもらえるだけでも、すごく元気が出るので、ぜひ話しかけていただきたいです！」（福谷佑介 / Yusuke Fukutani）
