校名選びで模擬投票 川崎の小学校

 子どもたちに選挙に関心を持ってもらおうと、川崎市立今井小学校(中原区今井西町)で10日、同区内に2019年4月開校予定の新設小学校の校名を選ぶ形で模擬投票が行われた。

 市教育委員会が市選挙管理委員会の協力で主権者教育の一環とともに、新設校の校名選びの参考として企画された。新設校に学区が分割される今井小と西丸子小(13日予定)の6年生を対象に実施。

 校名は、「小杉小」と「こすぎ小」に絞られており、代表の児童8人が“漢字派”と“ひらがな派”に分かれ、「応援演説」を展開。「市内の小学校の名前のほとんどが漢字」「ひらがなの方が軟らかい」「小杉の新しいイメージをつくるのにふさわしい」などとアピールした。投票では、実物の記載台や投票箱が使われ、「こすぎ小」が91票で、「小杉小」(59票)を上回った。

 “漢字派”の応援演説を行った児童たちは「ひらがなの方が説得力があったけど、精いっぱいやれてよかった」「実際に選挙で投票できるようになるのが楽しみ」と話していた。市教委は、新設校の校名を今秋に決定する予定。

© 株式会社神奈川新聞社