初オーバル戦に挑んだグティエレス「とても素晴らしい経験だった」

 デイル・コイン・レーシングからインディカー・シリーズに参戦している元F1ドライバーのエステバン・グティエレスは、先週末のアイオワ・スピードウェイで初めてオーバルレースを戦い、「楽しかった」と振り返った。

 インディ500予選のクラッシュにより負傷したセバスチャン・ブルデーの代わりにデイル・コインのシートを得たグティエレス。

 テキサスでのオーバル戦は、ルーキーテストを受けることができず参戦することができなかったが、第11戦アイオワでは事前のテストでオーバル走行を行い初のオーバルレースに挑むこととなった。

 0.894マイルのショートオーバルでのレースで、グティエレスは予選18番手、決勝はトラブルフリーで走り切り13位で終えた。

 レース中、一時は2番手を走行し、レース後半ではトップ10内で争ったグティエレスは「楽しかった」と初オーバル戦を振り返る。

「ツールを使ったり、チームとの良いコミュニケーションもとれ、すばらしいスポンサーもいて、クルマを楽しむことができていたよ。信頼度はとても重要だね」

「初めの1/4は十分な速さを示せなかった。周りのすべてのクルマと最初の時間を過ごし、戦い、快適になるためには数周を要した」とグティエレス。

終盤はトップ10内を争う走りをみせたグティエレス

 終盤はトップ10を争う速さを示したが、最後のピットストップで遅れ18番手に下がったグティエレスは、そこから40周でポジションを5つアップしベストとなる13位でレースを終えた。

「とても素晴らしい経験だった。オーバルでの初めての体験は、何を期待するのかわからなかった。コクピットでセッティングを変更し、トラフィックの中でハンドリングを改善していった」

「ほかのすべてのドライバーたちにも感謝したい。彼らはとても紳士的だった。フェアで良いレースを楽しむことができたよ」とグティエレス。

 オーバルでのレースはトラフィックでの走行が最も難しい部分だと感じたようだ

「前のクルマに近づくと完全に別のクルマになるので簡単ではないんだ。多くを予想する必要があるし、そのためには多くの経験が必要だ。経験を積み重ねることでもっと良くなることを期待しているよ」

 残り6戦となったインディカー・シリーズ。オーバルでのレースはスーパースピードウェイのポコノ戦とゲートウェイのショートオーバル戦のふたつだ。

「最も重要なのは一貫して挑むことがだ。それが僕の目標だよ。レースをフィニッシュして、クルマを理解する。これまでとはとても異なるからね。理解のレベルが上がれば、チームに良いフィードバックを与えることができるし、もっと良いパッケージになるだろうね」と期待を語っている。

 オーナーのデイル・コインもグティエレスの走行に満足している。

「彼は、ディクソンたちと戦うことができていた。非常に誇りに思ったよ。レースが進むにつれて彼はより良くなっていった」

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