南島原市が災害支援バス

 九州北部の豪雨から1週間となった12日、南島原市は、災害支援ボランティアのための日帰りバスを15日から運行すると発表した。県は九州、山口、沖縄9県でつくる被災地支援対策本部の事務局として、被災地の情報収集などを実施。長崎新聞の調べでは、県内の自治体や消防機関から約190人が被災地に派遣されている。

 南島原市と同市社会福祉協議会は、福岡県朝倉市行きのボランティアバスを15~17日に各1往復運行。参加者は日帰りで活動する。市在住者など限定。参加費無料、定員各18人。希望者は14日正午までに同市社協(電0957・65・2888)に申し込む(定員になり次第締め切り)。同市はこのほか、被災地にスコップ20本と土のう袋900枚を提供した。

 県は7日から、同本部の事務局として福岡、大分両県に職員を派遣。12日時点で両県から「人的・物的支援は必要ない」と回答があり、物資を送るなどの支援はしていない。担当者は昨年の熊本地震を踏まえ「道路や港湾の復旧、罹災(りさい)証明書の発行など今後は人手が必要になるだろう。技術関係の職員を派遣するかもしれない」としている。

 12日時点で、県内の消防機関でつくる緊急援助隊84人、陸自竹松駐屯地(大村市)の約100人などが朝倉市に派遣されている。諫早市や西彼時津、北松小値賀両町などが募金箱を新たに設け、設置市町は全部で16になった。長崎市は13日に設置する。

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