沖縄住民の苦悩知って ドキュメンタリー映画17日に茅ケ崎で

 米軍新基地建設や自衛隊配備計画などで揺れる沖縄県の実情を描いたドキュメンタリー映画「標的の島 風(かじ)かたか」の上映会が17日、茅ケ崎市コミュニティホールで行われる。市民らでつくる実行委員会の主催。

 太平洋戦争末期の地上戦で県民の4人に1人が亡くなり、日米双方で20万人以上の命が犠牲となった。敗戦後、同県は27年間にわたり米軍統治下に置かれ、1972年5月15日の本土復帰から45年を経た現在もなお、国土面積のわずか0・6%に在日米軍専用施設の70%が集中。名護市辺野古では米軍新基地建設が進められ、石垣島や与那国島などの南西諸島では自衛隊の部隊配備の計画が持ち上がる。

 映画はこういった現状に苦悩し、あらがう住民らの姿を描き出す。三上智恵監督はこれまでに記録映画「標的の村」「戦場ぬ止め」の2作品を制作し、今回は3作目。

 当日は、国連人権理事会(6月、スイス・ジュネーブ)で演説した沖縄平和運動センター議長の山城博治さんのトークショーも予定されている。

 トークショーは午後4時15分〜5時、上映は同6時半〜8時半。チケットは千円(前売り800円)。問い合わせは、実行委担当者電話090(4391)1146。

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