レイアウト展きょう開幕

 高畑・宮崎アニメの秘密がわかる「スタジオジブリ・レイアウト展」(長崎新聞社、NIB長崎国際テレビ、長崎県美術館主催)が15日に長崎市出島町の県美術館で開幕するのを前に14日、現地で開場式と内覧会があった。

 「ジブリの大博覧会」に続く"長崎ジブリイヤー第2章"。レイアウトはアニメの「設計図」とされ、本展には、全33タイトルの約1400点を公開。高畑勲、宮崎駿両監督などによる歴代ジブリ映画のレイアウトが、作品ごとに区切られた各コーナーの壁や天井に展示され、両監督らの意図や思いを伝えている。

 開場式では、主催者を代表してNIB長崎国際テレビの位寄雅雄社長が「地味に見えるが、アニメの好きな方には大博覧会よりこちら(レイアウト展)がお薦め」などとあいさつ。スタジオジブリの星野康二社長は「高畑、宮崎のアニメ作りの演出のこだわりに焦点を当てた」と本展の魅力を述べた。関係者代表によるテープカットでは「千と千尋の神隠し」のキャラクター「カオナシ」の登場に会場が沸いた。

 内覧会は、招待客や関係者ら計約200人が音声ガイドに耳を傾けながら迷路のように続く会場を移動。宮崎監督の直筆レイアウトに見入るなど、アニメ制作の極意に感心した様子だった。トトロやポニョの巨大な絵と一緒に撮影ができる第2会場では、招待された同市内の保育園児ら22人が、トトロの絵の上に寝転び歓声を上げていた。

 「スタジオジブリ・レイアウト展」は9月3日まで(7月24日休館)。

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