海ごみ削減の方策 研究者ら議論

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 瀬戸内海の環境保全を考える「『世界の宝石〜瀬戸内海』を磨くシンポジウム」が16日、岡山市北区奉還町の岡山国際交流センターで開かれた。国際的な課題となっている微細プラスチックごみのマイクロプラスチック(MP)による海洋汚染などをテーマに、研究者らが海ごみの削減に向けた方策を議論した。

 基調講演で、磯辺篤彦九州大大気海洋環境研究センター教授は、海を漂うペットボトルやレジ袋が劣化して5ミリ以下に砕けたMPが南極海など世界中に広がり、有害物質を吸着する性質があるため、餌と間違えて食べた魚介類の生態系に影響を与える危険性を指摘。その上で「海岸で10グラムのプラスチックごみを拾うことは1万個のMPを拾うことに匹敵する。清掃活動で防ぐ意義をもっと認識してほしい」と強調した。

 山本公一環境相は講演で、MPの汚染は6月の先進7カ国(G7)環境相会合で議題になったことを説明して「世界中が関心を持ち始めている。海ごみを減らすため、一人一人が自分でできることをすべきだ」と述べた。

 海ごみ対策について研究者や県内の首長、NPO法人代表の計5人が意見交換したパネルディスカッションでは、赤磐市の友実武則市長が「海ごみの多くは河川から流れ出ている。上流で回収するシステムの導入や市民啓発の取り組みが重要」と主張。NPO法人グリーンパートナーおかやまの藤原瑠美子理事長は「今こそ官学民の連携が必要。岡山から取り組みを発信していきたい」と訴えた。

 シンポは同法人などの主催で、県内外から約250人が参加。関連行事として8月20日に備前市の日生沖、同27日に香川・小豆島沖で海底ごみの回収を体験する「海底探検隊」が開かれる。

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