<まる見えリポート>ラグビー「ホンダヒート」 戦力と運営面てこ入れ

 ラグビーの国内最高峰リーグ・トップリーグ(TL)で、昨年度1勝14敗の最下位と苦戦した本田技研工業鈴鹿製作所ラグビー部「ホンダヒート」。今年度は9月開幕の下部リーグ、トップチャレンジリーグを戦い、全勝優勝で一年でのTL復帰を目指す。積極的な補強に加えて、南半球最高峰リーグ、スーパーラグビー所属のオークランドブルーズ(ニュージーランド)と協力体制を新たに築き、戦力と運営両面でてこ入れを図る。目標は再昇格後「TLの中盤以上で定着するチーム」(伊藤英章GM兼監督)だ。
(運動部・二反田恭子)

 鈴鹿市御薗町のスポーツの杜鈴鹿サッカーラグビー場で今月8日、ホンダヒートと、オークランドブルーズの強化試合が開かれた。20分×4ゲームの結果、17―52で敗れたが、前半は練習してきた低めのタックルが良く決まり12―12の互角。リオデジャネイロ五輪七人制日本代表のレメキロマノラヴァ選手のトライを皮切りに、モールで押し込むなどして、ニュージーランド代表五人を擁する強敵から3トライ1ゴールを挙げた。

 ホンダヒートは今年5月、同チームとパートナーシップ協定を結んだ。来年3月までの期間中、合同練習や強化試合を行う。選手の留学や、スタッフをブルーズに派遣してマネジメント術を学ぶ構想もある。

 格上の相手との交流でチーム内の意識改革につなげる狙いも。小林亮太主将は「降格当時は落胆もあったが現在は気持ちも新たに練習できている。ブルーズとの試合でも自分たちの目指すラグビーをしっかりやれていれば格上のチームとも勝負できると自信になった」と話した。

 同じスーパーラグビーからは、今季の戦力として、レベルズ(オーストラリア)のSOジャック・デブレツェニ、ブルズ(南アフリカ)のLO、RG・スナイマンらも招聘(しょうへい)する。伊藤GMは「日本人選手にとって学ぶことが多い。育成面でも(いい影響を)期待している」と話す。

 ブルーズとの強化試合は無料で開放され、幅広い年代の約2800人がラグビーの本場仕込みの技やスピードを堪能した。試合後は選手とファンの交流の時間も設けられ、両チームの選手が記念撮影やサインに気さくに応じた。

 試合前にはブルーズの選手らがニュージーランドの民族舞踊「ハカ」も披露。四日市市立橋北小六年の野﨑康生君は「ハカを初めて見させてもらった」と感激していた。

 鈴鹿市での滞在中は、ホンダが仲介役となって、ブルーズのスタッフらが県内高校生や大学生を指導した。伊藤GMは「今季の第一の目標は圧勝でのトップチャレンジリーグ優勝だが地域貢献もしっかり取り組みたい。海外のレベルの高い試合を地元で見せるのも、高校生らを指導するのもその一環だ」と話している。

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【強化試合の後、ファンと交流するホンダヒート、ブルーズの選手ら=8日、スポーツの杜鈴鹿で】

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