横浜市長選、舌戦スタート 現新3氏が第一声

 16日に告示された横浜市長選は、真夏を思わせる暑さの中、30日の投開票に向けて14日間の選挙戦に入った。現職の林文子氏(71)と新人の長島一由氏(50)は横浜駅、新人の伊藤大貴氏(39)は郊外で第一声を上げ、有権者に支持を訴えた。オール横浜で前進 林 文子氏(71) 区役所の窓口サービス満足度調査が平均で97・2%になった。市民の皆さまはお客さまなんだと徹底して職員に言い続けた。市の成長のために一つ二つじゃない、全ての政策を同じように巻き込んでいく。

 国、県、市が国民の幸せのために協力して向き合うことが大切。横浜には港、田園風景、ダイナミックな都市がある。もっと花開かせるにはオール横浜の力が必要。リーダーシップを取るのが市長だ。オール横浜でやれば乗り越えられない壁はないと8年間で知った。市長の場に戻ってきたい。(横浜駅西口) ◆選挙事務所=横浜市中区尾上町2の27大洋建設関内ビル3階、電話045(663)8577。カジノ必要なのか 長島 一由氏(50) 現市長の利益誘導型の古い昭和の政治にピリオドを打ち、東京に続いて横浜からも新しい風を起こしてほしい。私は3人の立候補者の中でただ1人の完全無所属だ。一切のしがらみがないからこそ何でもオープンにし、税金の無駄遣いをなくすことができる。

 現市長はカジノ誘致を断念していない。私は1月に出馬表明してから街の声を聞いてきたが、賛成の人はほとんどいない。今回の市長選は事実上の住民投票だ。本当に横浜にカジノが必要なのか、皆さんの声を聞きたい。(横浜駅西口) ◆選挙事務所=なし日本一の教育提供 伊藤 大貴氏(39) ニューヨークもバルセロナも横浜と同じ港湾都市だが、カジノに頼った観光政策をしているだろうか。世界の諸都市は歴史と文化を大切にしたまちづくりで魅力を高め、観光客を呼び込んでいる。

 現役世代が横浜からどんどん離れているのに、現市長は中学生の昼食の現状すら正しく理解していない。いじめの問題と同様、市長がいかに教育そのものに関心を持っていないかの表れだ。

 カジノに頼らないまちづくりで市民の誇りを取り戻すとともに、中学校給食を実現させて日本一の教育を提供する横浜市にする。(青葉台駅近く) ◆選挙事務所=横浜市青葉区青葉台2の9の30、電話090(6531)4376。

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