フェデラー、ウィンブルドン8度目の優勝 『芝の王者』は健在

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■ウィンブルドン8回目の優勝  やはり芝ではロジャー・フェデラー以上のテニスプレーヤーは存在しない。今年のウィンブルドンはそう思わせることができた大会と言っていいだろう。16日に行われた決勝戦では、マリン・チリッチを6-3、6-1、6-4のセットカウント3-0で下し、5年ぶり8度目の優勝を果たした。チリッチにとっては、どこに打っても返されるというどうしようもない試合だったと感じたことだろう。

 芝でのプレーには定評のあるフェデラーだが、昨年の怪我もあり、大会前はそこまで評判が高いわけではなかった。しかし、今大会はすべてストレート勝ちと、持ち前の集中力とこれまでに積み重ねた経験により他を寄せ付けない完璧なテニスを見せた。どの試合も危なげなく勝ち進んでこれた背景には「ここでポイントを与えると相手に流れがいく」という場面でしっかり決め切ったことが大きい。

■歴代のテニスプレーヤーでもNO.1  フェデラーと言えば、テニス界では数々の最多記録を保持しており、歴代のテニスプレーヤーの中でも最も優れた選手との声も多い。とにかく格下に負けない安定感があり、接戦にも強い。崩しようがないプレーヤーなのだ。

 ノバク・ジョコビッチやアンディ・マレーの台頭により世代交代か?と思いきや不死鳥のごとく復活し輝きを見せつけている。さらに呼応するような形でラファエル・ナダルも息を吹き返したように感じられる。つまりまだまだ世代交代は行われていないのが現状だ。

■強いプレーヤーを強い時期に倒してこその世代交代  しかし世代交代というのは力が衰えている時に成しても面白みに欠ける。かつてフェデラーが芝で無敵を誇っていたピート・サンプラスを撃破した時のようなセンセーショナルな勝利が必要なのだ。錦織をはじめとしてフェデラーより下の世代のプレーヤにとっては、そのような機会がまだ残っているとポジティブに捉えていいのではないか。

 復活した"強い"フェデラーを「倒しがいがある」と捉えるのか「速く衰えてくれないか」と捉えるのでは大きな違いがある。今回のフェデラーの優勝は、その下の世代にさらなる活躍の場を与えた、とも言えるのではないだろうか。

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