将軍愛した花一堂 咲くやこの花館で富貴蘭展

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個性豊かな姿とバニラのような香りで来場者を魅了した富貴蘭

 江戸時代中期に将軍や大名が楽しんだとされる富貴蘭(ふうきらん)の展示会が鶴見区緑地公園の植物園「咲くやこの花館」で開かれた。来場者らは、細いリボンのような花びらやバニラの香りを堪能していた。

 日本の園芸文化について理解を深めてもらおうと、同館と近畿風貴蘭会が共催。100種類以上、約200株を展示した。

 富貴蘭は、野生種のフウランが突然変異した株を園芸品種化したもの。江戸時代に花好きだった11代将軍、徳川家斉が各大名に命じて珍しい品種を集めさせたという。

 野生種は白い花がほとんどだが、会場では紫からピンク系に色づいていたりと目で楽しめる種類が勢ぞろい。葉には多彩な模様が入っていたりし、園芸文化の奥深さを伝えていた。

 開花の時期はバニラのような香りを味わえるのも特徴。同会の古谷真優美常任理事は「夏の時期に玄関に置いていると甘く爽やかな香りに包まれすっきりした気持ちになれる」と魅力を紹介していた。

 11月には、愛好家たちが葉や根を美しく育てた鉢植えを集め、「富貴蘭美術品大会」を同館で開く。

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