シベリア抑留の記憶を絵画で 作者が滋賀県平和祈念館訪問

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自身が描いた抑留体験について話す木内さん+(東近江市下中野町・県平和祈念館)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(記憶遺産)に登録されたシベリア抑留の体験画を描いた木内信夫さん(93)=千葉県柏市=が16日、滋賀県東近江市下中野町の県平和祈念館を訪れ、自身の作品を前に抑留体験を語った。

 同館で開催中の企画展「シベリア抑留 ―世界記憶遺産登録 舞鶴引揚記念館所蔵資料より―」では、2015年に記憶遺産登録された舞鶴引揚記念館(舞鶴市)の所蔵資料約100点を紹介。木内さんの絵画(複製)は40点展示している。

 木内さんはウクライナでの3年間の抑留から帰国後、過酷な労働や他国の捕虜との交流の様子などをユーモラスなタッチで描いた。吹雪の中で木材を運ぶ姿を描いた作品については「自分の手も見えない暗闇で、谷に落ちて死にかけた。同じ所に落ちた仲間と励まし合いながら歩き、命拾いした」と振り返った。木内さんは「絵を見ると戦友たちの顔が思い浮かぶ。戦争は大きな間違いで、本当は世界中みんないい人なんだということを描きたかった」と話す。

 企画展は9月3日まで。祝日を除く月、火曜休館。無料。県平和祈念館0749(46)0300。

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