人生を後悔しないためのファイナル・プランニング

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人生を後悔しないためのファイナル・プランニング

ファイナンシャルではなく、ファイナル・プランニングのすすめ

タイトルを見て、「ファイナル・プランニング(Final Planning)」を「ファイナンシャル・プランニング(Financial Planning)」の誤植だと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか? 誤植ではなく、ここでは、ファイナル・プランニングについて書きます。余談ですが、ファイナンシャルプランナーが、今ほど世の中に認知されていなかった頃、セミナーの司会者の方に、ファイナル・プランナーと紹介されることが何度かありました。

「終活」が注目されて、TV・雑誌などで、しばしば特集が組まれるようになりました。「終活」とは、「人生の終わりのための活動」の略であり、私たち人間が人生の最期を迎えるにあたって行うべきことを総括したことを意味する言葉です。語源を辿ると、2009年に週刊朝日の「現代終活事情」という連載記事によるものとされています。生前のうちに自身のための葬儀や墓などの準備や、残された者が自身の財産の相続を円滑に進められるための計画を立てておくことが挙げられます。葬式やお墓に関する話題は、聞きたくてもあまり聞けない内容でしたし、人生の終わりの話題は、「死」をイメージし、敬遠されがちでした。

いわゆる「終活本」の出版や、さまざまな場面でセミナーやメディアで取り上げられることによって、「終活」の認知度が上がりました。「終活・エンディングノートに関する調査」(ライフメディア リサーチバンク調べ)によると、「終活」という言葉について、「知っていた」、「聞いたことがある」と回答した人の割合は、3年前は、5割を下回っていたのに対し、現在は、9割以上になっています。「終活」の認知度は、かなり高いと言えるでしょう。

「終活・エンディングノートに関する調査・2012-2015年」(ライフメディア リサーチバンク調べ)より、ガイド平野泰嗣がグラフ作成

ファイナル・プランニングで、人生をより豊かに

当初の「終活」は、お墓や葬式や財産の整理など、人生の後始末が中心的な話題であったと思います。最近は、これに加えて、人生の残りの時間を自分らしく生きるために、人生全体を振り返り、住まい方や暮らし方などを見直すことも含めて「終活」と呼ぶことが多くなってきました。

今回の記事タイトルになっている「ファイナル・プランニング」とは、人生の最期までの時間を、より自分らしいものにするための計画を立てることです。「ファイナル・プランニング」は、年配の人向けの話題ということでは決してなく、老若男女問わず、誰しもが必要なライフプランニング(人生計画)の一部分で、特に人生の終わりの時期に焦点を当てていると考えることができます。

「ファイナル・プラニング」は、人生の最期に後悔することなく、「幸せな人生だった」と心の底から思えるために、今、そして、これからをどう過ごすのかを考える良い機会になります。ですから、特に若い人にお勧めです。若いうちから人生の最期を考えることは、あまりよくないという印象を持たれるかもしれません。けれども、人生の最期は必ず訪れるものです。人生の最期があることを認識することによって、初めて、今とこれからの人生を大切にしなければと感じることができるようになるのではないかと、私は思います。

ファイナル・プランニングの第一歩は、エンディング・ノートから

ファイナル・プラニングをするに際し、何から手をつければよいのでしょうか? お勧めする方法として、「エンディング・ノート」の活用です。「終活」に関連した書籍として、「エンディング・ノート」が数多く、書店でみかけるようになりました。一般的なエンディング・ノートでは、以下の項目を記入します。

【エンディング・ノートの主な項目】

・看病・介護・延命措置等について

・葬儀や埋葬の希望

・家系図・友人・知人・ご近所リスト

・ペットの世話について

・預貯金・保険などお金に関する情報

・自分史

・感謝のメッセージ  など

家族は、エンディング・ノートにどのようなことを書いて欲しいと思っているのでしょうか? 「自身と親の終活に関する調査」(ライフメデイアのリサーチバンク)によると、家族が本人に対してエンディング・ノートに書いて欲しいことは、「葬儀や墓のこと」:63%、「所有財産や負債に関すること」:59%、「終末期医療のこと」:51%、「親戚・友人・知人リスト」:51%の順になっています。

比較的若い時期にパートナーに万が一のことがあった場合に、これらの情報をお互いに知らないことがほとんどで、実際にそうなった時に、遺された方が、大変苦労されるケースを良く見かけます。エンディング・ノートがあれば、万が一の時に、安心して行動できます。エンディング・ノートを書かない場合でも、お互いにこれらの情報を共有することは大切です。

エンディング・ノートの中で特に私がお勧めするは、NPO法人ら・し・さの「ラスト・プランニングノート」です。特徴的なのは、三部構成になっていて、

(1)ライフプランのページ

(2)資産のページ

(3)ラストプランのページ

となっています。ファイナル・プランイングを考えるのに適した構成になっています。エンディング・ノートは、一人で書くイメージがありますが、特にライフプランに関しては、一人で実現するものではなく、人生を共に歩むパートナーと一緒に書くことをお勧めします。

人生を後悔しないためのファイナル・プランニング

ファイナル・プラニングでお勧めしたい本があります。この本は、ガイド平野がセミナーでよく紹介させていただいていますが、緩和医療医の大津秀一氏が書かれた「死ぬとき後悔すること25」です。1000人以上の患者さんの最期を看取った著者が、「一人でも多くの方に、後悔のない人生を送っていただきたい。誰もが充実した幸せな生をおくり、穏やかな最期を迎えられたら良い。」という思いで書かれた本です。詳しい内容は割愛しますが、25のリストのうち、14をピックアップしてみました。

「死ぬとき後悔すること25」(大津秀一著、致知出版社)より、引用

人生の最期に後悔することなく、「幸せな人生だった」と心の底から思えるために、今、そして、これからをどう生きるのかを考えるためのきっかけとして、ファイナル・プランニングをパートナーと実践してみてください。

(文:平野 泰嗣)

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