矢口真里顔負け!? 話題のテレ東新番組『たれ』で見せた、高田延彦の“斬新”ワイプ芸

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テレビ東京『液体グルメバラエティー たれ』より

 7月10日深夜から、新番組『液体グルメバラエティー たれ』(テレビ東京系)がスタートした。

 日本一おいしい「タレ」を3カ月間の総選挙で決めるというのが、この新番組の趣旨。初回放送では、料理界、芸能界など各界の食通……すなわち「タレ有識者」100名が“人生で一番うまいタレ”を紹介する企画が決行された。

 番組スタート以前より、好事家からの話題をさらっていた同番組。確かに、企画は面白い。「テレ東らしい!」と、ネット上のリアクションも良好だ。

 しかし、問題がないわけでもない。不安の要素は、ただ一点。単純に「絵が持つのか?」ということだ。

 ちなみに、同番組の第1回目ゲストは高田延彦。正直、唐突な印象を受けてしまう。なぜ、高田なのだろう? 服部幸應でもないし、グッチ裕三でもない。あえて“食”に一家言を持つ著名人を避けたのかもしれないが、それにしても高田である理由が見当たらない。元プロレスラーだけに大食漢かもしれないし、好感度だって高い。でも、なぜ高田なのか?

■食欲と快感を増進させた、高田のワイプ芸

「液体グルメバラエティー」という企画のニッチさを確認した高田が、素っ頓狂な声で「なに、これ?」と疑問を呈す、気の抜けた第一声から番組はスタート。でも、それ以前に、高田という人選にも「なに、これ?」と疑問を呈したい。

 不安をよそに、意気揚々と進んでいく番組。アンジャッシュの渡部建は焼肉の名店のタレを、照英は中華の名店のエビチリソースを、作家の羽田圭介はエバラの「ハンバーグソースデミグラス」をレコメンドしている。もちろん、どの「タレ」もおいしそう。視界から入る情報で食欲が増進され、と同時に、テレビを見ている我々も「タレ」を疑似体験した気になってくる。

 この快感は、なんなのだろう? いや、理由は明らかである。どうにも、高田のリアクションが良いのだ。「タレ」がかかった料理はどれもおいしそうなのだが、それを見た高田の上げる歓声がツボを突いている。

 例えば、フォーリンデブはっしーが登場するや「こういう体形の男は、うまいの知ってるよ!」と断言して視聴者を高揚させたり、照英が登場するや「二本足で歩くゴールデンレトリバーですね」と、意味はよくわからないものの、妙に納得させるキャッチを披露してみたり。

そして、画面隅のワイプにも注目。「タレ」が紹介されるたびに、いい仕事をしているのだ。あのさわやかな顔つきのまま、表情だけで内側にある感情を絶妙に表現していた。ワイプに「おいしそ~!」とフキダシを付けたとしても、なんの違和感もないかもしれない。だって、今にもよだれを垂らしそうなんだもの。加えて、姿勢はいつも前のめりだし、コメントは気が利いてるし。もはや、“ワイプのグランドスラム”だと称賛したい。

■矢口真里以来の「ワイプ芸」スキルか!?

 芸能界では、「ワイプ芸」のスキルが重視される。かつて、このジャンルで確かな腕を見せていたのは矢口真里だった。しかし彼女は、あの“トラブル”によってバラエティからしばらく姿を消してしまう。

 即座に、ほかの誰かがその座席に着くと思われた。……が、矢口並みの「ワイプ芸」を見せる芸能人は現れずじまいであった。

 そんな中で、ダークホース出現! 今後、高田をバラエティで目にした際は、画面隅の小窓で喜怒哀楽を表現する彼を凝視してみてほしい。予想以上にいい仕事をしてるはずだから。表情は豊かだし、ボキャブラリーのセンスは意外に良いし、何より声の押し出しが強い。かつての矢口真里に肉薄する初めての存在だと、個人的には認識している。

『液体グルメバラエティー たれ』初回放送の成功のキーマンは、高田であった気がしてならない。ワイプ芸のダークホースとして、高田は注目に値する。

 深夜にこんな番組だなんて、迷惑な話である。ふんどし姿で太鼓を叩いた高田に「食欲、出てこいや!」と親指を立てられた心境だ。
(文=火の車)

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