隠れた好左腕、躍動 高校野球神奈川大会第7日

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◆湘南学院10−0港北 【カナロコスポーツ=佐藤 将人】高校野球の第99回神奈川大会2回戦で17日、湘南学院の左腕田澤太一(3年)が港北を相手に4回を完璧に封じた。

 初戦から合わせ、6回を投げノーヒットピッチングを続けている。「特に意識していないけど、結果的にそうなっているのはうれしい」と控えめに喜ぶ。

 最速は137キロで、平均球速は130キロ前後。数字よりも目を引くのは、力みのないフォームから低めに配される直球の精度だ。数々の名投手を輩出する横浜出身の本萱昌義監督の下、地道に磨いてきた武器だ。

 「真っすぐは自信がある。それで押して、当てられてきたら変化球を混ぜていく感じ」。2戦で計18人から11Kと、アウトの半分以上を三振で取っている。

 大会前の練習試合では強豪・東海大望洋(千葉)を相手に、8回無失点。熊藪茂紀部長は「素材は十分。もっと周囲から評価されてもいいと思っている」としながら、「あとは気持ち。公式戦で結果を出していない分、いまひとつ自信がない」と付け加える。

 昨秋の県大会2回戦では、桐光学園を相手に初回から大量失点。「プレッシャーがかかる試合に弱い。メンタルを鍛えないと」。本人も自覚する課題の克服に、最後の夏という舞台はもってこいだ。

 体重58キロという線の細さは、残された可能性を感じさせる。大学でこそ伸びそうな素材だが、本人は「まずは目の前の夏に集中したい」。地元のクラブチーム・横須賀スターズ出身。「横須賀から初の甲子園をと思ってここを選んだ。強い相手にも、自分なりの投球で挑みたい」。隠れた好左腕が、ノーシードからの下克上を狙っている。

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