自然守る会、シカの大群に遭遇 三嶺山頂に80匹

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 ニホンジカによる食害が深刻化する三好市と高知県にまたがる三嶺(1893メートル)の環境保全に取り組むNPO法人・三嶺の自然を守る会の暮石洋理事長(68)=徳島市末広4=が、三好市東祖谷菅生の山頂付近で約80匹のシカの群れを見つけ、カメラに収めた。これほどの数を確認したのは初めてという。

 13日午前10時半ごろ、暮石理事長ら会員5人がシカの食害調査をしていた際、500メートルほど離れた標高1780メートル付近の北西斜面で、群れを見つけた。シカは5人に気付くことなく、草を食べたり走り回ったりしていた。

 県の推計では、剣山周辺4市町(美馬、三好市、つるぎ、東みよし町)の生息数は、2007年の4484匹から11年に約1万5千匹、15年には約1万6500匹に増加。高山植物や樹木の食害が深刻化しており、守る会は10年から樹木への防護ネット設置に取り組んでいる。

 暮石理事長は「平日で登山者が少なかったので多くの個体が姿を見せたのだろう。防護ネットなどの対策が奏功し、近年は被害が減少したと感じていたが油断はできない」と話した。

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