24時間走世界大会で県人が初優勝 267キロ走破

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 鳴門市大麻町高畑の会社員石川佳彦さん(29)が7月1、2日に英国・北アイルランドで開かれた24時間走世界選手権で初優勝した。24時間走は2度目の挑戦で、41カ国から出場した373人の頂点に立った。過酷なレースを乗り越えて、栄冠をつかんだ石川さんは「応援してくれたみんなの期待に応えられてうれしい」と喜んだ。

 世界選手権は7月1日正午から翌2日正午まで、ベルファストの国立公園の周回コース(1周1・652キロ)で距離を競い、石川さんは267・566キロを走り切った。ゴール後は「めまいと吐き気で立つのがやっとだった」と言う。

 現地入りから本番まで2日しかなく、時差ぼけや慣れない食事の影響で体調が優れない状態で当日を迎えた。開始2時間の順位は120位。「リタイアしてしまうかも」と不安がよぎった。

 6時間で80位、12時間で40位と徐々に順位を上げ、20時間で9位まで浮上した。気温は7〜23度と寒暖差が激しく、初日は雨が断続的に降る厳しい条件だったが、1周8〜9分のペースを守った。

 沿道からは「イシカワ」「ガンバレ」と片言の日本語で応援を受けた。1位に立ってからの残り1時間半は、「食料やドリンクを手渡してくれるサポートスタッフや日本で応援してくれる家族、同僚の顔が浮かんだ。支えてくれる人の応援が大きな力になった」と振り返った。

 石川さんは鳴門高時代に長距離走を始め、これまでフルマラソンや100キロウルトラマラソンの大会に出場。2012年のとくしまマラソンで優勝している。その後も自分が勝負できる土俵を探し続け、28歳で24時間走に初挑戦。昨年12月に東京で行われた「神宮外苑24時間チャレンジ大会」で初優勝し、世界選手権の出場権を獲得した。

 石川さんは「24時間走などのウルトラマラソンを多くの人に知ってもらえるよう、これからも挑戦を続ける。徳島から世界に挑む姿を見てもらい、多くの人に元気を与えられる選手になりたい」と話した。

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