ロングヘアのかつらで外出を がん治療の女性支援

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無償譲渡されるロングヘアのかつら。左は小野代表

 抗がん剤治療の影響で髪が抜けた女性たちに、かつらを貸し出している仙台市の市民グループ「春風(はるかぜ)の家」は、ロングヘアのかつらを無償で譲渡する。借り手の多くを占める中高年はショートヘアを希望するため、ロングの有効活用を図る。事務局は「若い世代には引き合いがあるはず。気兼ねなく外出するきっかけにしてほしい」と話す。

 ロングヘアは、仙台市内の美容店や元雑貨店から寄贈された黒や栗色の計25個。スタイルはストレートやソバージュ風などがあり、写真一覧表も作った。

 希望者は、春風の家が毎週火曜日、青葉区二日町にあるマンションの一室に設けている患者たちの交流拠点「春風サロン」で、かぶり心地を試した上で一つ選ぶ。けがや病気で脱毛した人も対象になる。

 がん患者や家族らを支援する春風の家は「ホスピス設置を願う会」の名称で活動していた2005年から、「かつらdeサポート」(貸出料半年1500円、他にネット代2100円)に取り組んできた。

 かつらは人毛、人工毛など種類によって価格が異なるが、数万円以上するという。医療費に加え、経済的な負担は大きい。春風の家の小野敬子代表(68)は「自由に語らう場に立ち寄り、お気に入りを見つけてもらいたい」と語る。

 火曜午前10時~午後3時半。抗がん剤治療が終わった人向けに、美容師によるヘアカットの相談にも応じる。連絡先は春風の家022(229)3389、または春風サロン022(265)3580(火曜のみ)。

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