藤井四段ブーム、経済波及 関連商品や書籍好調

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玩具売り場に設けられた将棋セットのコーナー(京都市下京区・京都高島屋)

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)のブームが、京都の経済に波及している。関連する商品や書籍が好調な売れ行きを見せ、将棋教室の参加者も増加。ファンの拡大で新たなビジネスチャンスが生まれている。

 藤井四段は昨年12月のプロデビューから勝利を重ね、6月26日に増田康宏四段を破って公式戦最多記録となる29連勝を達成した。今月2日にあった対局で敗れて記録は途絶えたが、依然高い注目を集めている。

 京都高島屋(京都市下京区)では、藤井四段が幼少のころに愛用していた外国製木製玩具「キュボロ」の品切れ状態が続く。テレビで紹介されたことから人気に火がつき、連勝記録が伸びるにつれて販売数が急増。現在は入荷待ちで、約50点の予約が入っている。

 玩具売り場のメイン通路沿いには、子ども向けの将棋商品を集めたコーナーを設置した。犬や猫の絵が盤や駒に描かれた「わんにゃん将棋」や、基礎から段階的に学べる将棋など、子ども向けの商品が若い父母らに人気で、売り場担当者は「フィーバーといえる状況」と喜ぶ。

 大垣書店イオンモールKYOTO店(南区)では、29連勝達成に合わせ、将棋の入門書や解説本を売り場の一角に集めた。30~40代の男性や若い女性が手に取ることも多いという。売り場担当者は「藤井四段の活躍が、幅広い年代層に将棋への関心を広げているのでは」と見る。

 楽器店やカルチャー教室を展開するJEUGIA(中京区)が全国16府県で運営する子ども向け将棋教室は、6月時点の生徒数が昨年同月比で約6割も増えた。藤井四段の連勝記録がニュースで話題になり始めた4月ごろから受講の申し込みが急増したという。見学などの体験教室の申し込みも相次いでいる。

 広報担当者は「今後は子どもと一緒に学ぶ大人の需要も取り込みたい」と意気込んでいる。

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