チームメートに奮起促すサイクル安打 鳴門渦潮の安打製造機・野口

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 鳴門渦潮の野口智哉が17日の阿南高専戦でサイクル安打を記録した。夏の徳島大会でのサイクル安打は13年ぶり8人目。

 鳴門渦潮は六回に1点を返され3—2。初戦特有の硬さが見られた打線だったが、七回にようやく目覚めた。一挙に4得点し、重苦しい雰囲気をかき消した。

 口火を切ったのが3番の左打者・野口だった。試合前に森監督から「引っ張り過ぎてはいけない」とアドバイスを受けていた。相手投手の配球が外角主体だったこともあり、「逆方向」を意識して左前へ。一回の左翼線二塁打に続き、五回に中越えに適時三塁打を放っており、サイクル安打に「王手」をかけた。

 サイクル安打がかかった最終打席で求められるのは本塁打。九回2死二塁の場面でベンチが「ホームランを放り込め」と盛り上がる中、内角高めの直球をフルスイング。「打った瞬間、最高の感触だった」と白球はきれいなアーチを描き、右中間スタンドに吸い込まれた。

 12得点のうち9得点は七回以降と、打線はエンジンのかかりが遅かった。それでも、サイクル安打を記録した野口の活躍もあって終わってみれば12安打で12得点。もっと早く打線がつながっていればエース河野が楽に投げられたはずで、無安打だった5番松﨑主将は「(野口に)負けてはいられない」。安打製造機の野口の活躍はチームメートに奮起を促したようだ。

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