三陸沖で調査捕鯨開始/水産庁

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調査捕鯨に向けて八戸港を出港する小型捕鯨船=18日午前9時24分、八戸市の第1魚市場岸壁

 商業捕鯨再開に向け、日本沿岸域でのミンククジラの適切な捕獲枠算出のため、水産庁が三陸北部沿岸海域で行う調査捕鯨が18日、青森県八戸市の八戸港を拠点に始まった。調査期間は約1カ月で、捕獲したクジラの年齢構成や餌などの生物学的情報を調べる。八戸港が調査捕鯨の拠点となるのは初めて。

 同庁が本年度から行っている新北西太平洋鯨類科学調査計画によると、日本沿岸域のミンククジラの年間捕獲頭数上限はオホーツク海の網走沿岸で47頭。八戸沖と釧路沖を合わせた太平洋沿岸で80頭としている。

 調査の実施主体は全国の捕鯨会社などでつくる地域捕鯨推進協会(福岡市)。参加する船は計8隻で、目視によりミンククジラを探す和歌山県太地港所属の小型船6隻と捕獲に当たる同港と宮城県鮎川港所属の小型捕鯨船2隻。調査海域は八戸港を中心とした半径約90キロの範囲内。捕獲したクジラは同港に水揚げし、近くにある旧水産加工場を改修した鯨体調査所で生態調査後に解体。肉は副産物として各地の市場に流通する。

 18日は八戸港第1魚市場岸壁で出港式が行われ、関係者約50人が見守る中、8隻が次々と出港した。同協会の貝良文(かいよしふみ)代表理事はあいさつで「悲願の商業捕鯨再開に向けた一歩となる。事故なく調査できるよう万全を期したい」と述べた。ミンククジラは早ければ同日中にも水揚げされる。

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