台湾CSCの貿易商社「中貿国際」、今年販売量700万トン目指す

ベトナム高炉稼働、将来はさらに上乗せ

 【高雄=宇尾野宏之】台湾・中国鋼鉄(CSC)の貿易商社、中貿国際(略称・CSGT、董事長・陳明漢氏)は今年、鋼材などの販売量について700万トンを目指す。CSGTは主にグループ製品の輸出業務を担う。長期的な販売見通しについて陳董事長は、グループ4社(CSC、単圧メーカーの中鴻高鉄、中龍鋼鉄、アルミメーカーの中鋼アルミ業)の生産能力を考えると「700万トンは安定して販売できる」とし、これに加えベトナム高炉一貫製鉄所フォルモサ・ハティン・スチール(FHS社)の2号高炉が稼働し、安定生産が実現すれば「CSCには200万トンの販売権益がある。当社販売量も700万トン+αになるはず」とした。すでにFHS材の拡販に対応するため対応部署を新たに設置している。

 CSGTの昨年販売実績は鋼材のほか、アルミおよび輸入品も含めて688万トン。前年比24%増加した。主な販売先は東南アジア35%、日本20%、中国18~20%で、その他、自動車向けを中心に北米・南米、さらに欧州にも販売している。

 販売網の拡充に関して、陳董事長は「CSCグループが出資するコイルセンターは14社で、うち3社はCSGTがメジャーとなって運営している。どこも収益力があるので、さらに加工量を増やせるよう投資を考えたい」とし、現地販売法人(事務所)の拡大に関しても「(需要増が見込める)東南アジアではシンガポールを中心にホーチミン、バンコク、ジャカルタなどに拠点を展開している。だが、フィリピンやパキスタンなどにはまだない。新たに展開できればと考えている」とし、拡販の機会を逃さないよう、販売網の拡充を検討していく。

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