白鷺特殊鋼、切断機相次ぎ導入

今期1.5億円投じ能力強化

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 大手特殊鋼流通の白鷺特殊鋼(本社・兵庫県姫路市、社長・徳平裕二氏)は、切断加工の高速化、精度向上を図るため最新鋭切断機をグループ会社のハクロスチールに導入した。今回導入したのはアマダ製のHPSAW(ハイパーソー)―310で導入例第1号。HPSAW以外にも今期(17年10月期)は、支店やグループ会社で切断機の増設や老朽化更新を行い、加工能力を増強している。今期は切断機の導入などグループ全体で約1億5千万円投資している。

 切断加工のハクロスチールが導入したHPSAWの特徴は、帯鋸刃のひねりをゼロにすることで安定した高速走行を実現。アマダによると「1分当たりの走行距離が従来の120メートルから400メートルと速度は3倍以上となり、バンドソーでは世界最高速」としている。50~310ミリ径まで切断できるため、太径丸棒の高速切断が可能。また作業現場の環境改善のため、切粉の自動処理システムや切削油の回収システムも付帯している。

 HPSAW以外の切断機の導入としては、昨年11月に中国支店(広島県福山市)に1基(PCSAW430AX)、今年3月に愛媛支店(愛媛県西条市)に2基(CM100―CNC2、CM75―CNC2)。グループ会社でも4月に富士鋼機(埼玉県戸田市)に1基(HFA300)、今日18日には機械加工のハクロマシナリー(兵庫県姫路市)に1基(CM75―CNC2)を設置するなど積極的に設備投資を行っている。

 同社は、構造用鋼を中心とした特殊鋼を販売するだけでなく、切断や鍛造、機械加工のグループ会社を持つ大手流通。グループ全体で特殊鋼丸棒(圧延、鍛造)を13~1600ミリ径まで扱い、切断加工は長さ8ミリから12メートルまで対応している。ここ数年、相次いで切断機の増設や更新を行っているため、切断能力は10年前に比べ倍増している。

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