三菱アルミニウム、米国でアルミ板合弁検討

自動車熱交材の現地供給視野

©株式会社鉄鋼新聞社

 三菱アルミニウムは、米国でアルミ板の製造合弁設立に向けて水面下の交渉に入っている。自動車熱交換器用アルミ板について現地調達化を求める日系ユーザーに対応するため、海外メーカーと協業に向けて協議をスタートした。早期の事業化により、新規ユーザーの獲得につなげていきたい考え。

 三菱アルミは19年度までの3カ年中期計画で自動車熱交換器用板材の海外展開をテーマの一つに掲げている。現在は、富士製作所(静岡県)と13・3%出資しているタイ・バロパコン社の2拠点で熱交換器材料を生産しているが、ユーザーの海外展開に対応していくにはさらなる海外拠点が必要とし、この数年間検討を続けていた。特に米国市場では熱交換器材を生産していた地場の大手メーカー2社が自動車パネル材へと品種をシフトしたため、現地で日系ユーザーの要求に沿った高品質のクラッド材の供給がタイトな状態。このような市場性も鑑み、米国市場への進出を本格的な検討に乗り出した。

 米国展開については「単独での進出は大規模な設備投資を要する」(浜地社長)として他社同業との協業を基本線に検討しており、「過半数の出資にはこだわらず、現地でどのように熱交換器用アルミ板を製造できるかを先方と協議している状況」(同)。現地ユーザーからの要請も強いほか、他社が先んじて進出してくる可能性も捨て切れないことから「早期の事業化を目指していく」(同)考えだ。

あなたにおすすめ