岡山高校球史初完全試合は1年生

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 岡山高校球史に残る快挙を成し遂げたのは、背番号16を背負う1年生だった。17日、倉敷市四十瀬の同市営球場で行われた第99回全国高校野球選手権岡山大会1回戦で、大安寺の中村源太投手(16)が大会史上初の完全試合を達成した。

 調子の良さを見込まれ先発を告げられたのは前日の練習後。夜は緊張でずっと寝られなかったそうで、試合前にはチームメートから山口史浩監督(48)に「あいつ、顔面蒼白(そうはく)です。やばいです」と“ご注進”がいったほどだった。

 「腕を振れば何とかなるから」と山口監督に送り出されると、別人のようなたくましさを見せた。投球のほとんどを直球で押し、一方で「思い切りの中にも繊細に」(中村投手)と丁寧に低めを突く冷静さも失わなかった。ゲーム後は「先輩、ベンチ、監督がいなかったら(完全試合は)できなかった」とほっとした表情で話した。

 同校は前身校時代を含めると50年以上の伝統があり、スタンドではOBも数多く応援した。1973年夏の岡山大会で準優勝したときのエース原裕さん(61)=岡山市北区=は「中村投手は1年生らしからぬ落ち着きだった。最後は見ている方もどきどき。本当にすごい」と後輩の大仕事をたたえていた。

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