遺骨収集の実情知って 県遺族会が22日から企画展

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 徳島県遺族会は、太平洋戦争中に海外で戦死した日本人兵士の遺骨収集をテーマにした企画展を22日から徳島市雑賀町東開の県戦没者記念館で開く。戦後72年たっても終わらない遺骨収集の実情を伝え、平和の大切さを考えてもらうのが狙い。戦跡地を訪れて遺骨を拾い集める会員を撮影した写真や、遺骨のそばに埋まっていた遺品など約150点を展示する。8月18日までで、入館無料。

 県遺族会の会員延べ47人は1971年から2005年にかけてフィリピンやミャンマーなどを計31回訪れて遺骨を集めた。企画展では写真コーナーを設け、遺骨を掘り出したり遺灰を拾ったりする様子を撮影した約100点を紹介する。

 三八式歩兵銃や弾丸、薬きょう、手投げ弾の破片などの遺品や、まだ遺骨収集できていない国・地域を示した地図も展示する。

 8月12日午後1時半からは、海外に何度も遺骨収集に訪れている阪本良子さん=大阪府羽曳野市=と瀬野尾一江さん=広島市=が体験を語る講演会がある。

 会によると、海外の戦没者約240万人のうち遺骨を収集できたのは約120万人にとどまる。企画展は、遺骨収集を国の責務とする「戦没者遺骨収集推進法」が16年度に施行されるまで、国の対策が十分でなかったことを知ってもらう狙いもある。

 増矢稔会長(77)は「さまざまな資料を通じて戦争の悲惨さを伝えたい」と話している。

 問い合わせは同会<電088(636)3212>。

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