起きるかジャイキリ、きょう4回戦 高校野球神奈川大会第10日

 第99回全国高校野球選手権神奈川大会第10日は7月21日、サーティーフォー保土ケ谷球場など4会場で4回戦8試合を行う。

 バッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われる試合のみ、第1試合が午前10時開始、第2試合が午後0時半開始に変更された。◆勢い乗る公立校 いざ、打倒私学へ−。高校野球の第99回全国選手権神奈川大会は157試合が終了し、4回戦に進む32校が決まった。東海大相模や横浜など第1、第2シード7校が駒を進める中、ノーシードの公立15校も勝ち上がり、大会を盛り上げている。

 「大物食い」を果たしたのは、現役時代に東海大相模の選抜甲子園優勝メンバーだった野原慎太郎監督(34)率いる大師だ。6度の夏制覇を誇る第3シードの桐蔭学園を4−3で下した一戦は、ここまでのベストゲームと言っていい。

 7度の優勝を誇り「最強の公立」である横浜商(Y校)は順調に勝ち上がり4年連続の4回戦進出だ。1999年に準優勝を果たした桜丘も初戦で藤嶺藤沢を下して波に乗り、8年ぶりの4回戦へたどり着いた。

 9年連続で3回戦以上と手ごわい公立として定着した戸塚は、3戦連続で無失点コールド勝ち。次戦は春に6−7で惜敗した桐光学園に挑む。

 伊志田は初の4回戦進出を果たし、多摩が18年ぶり、松陽が17年ぶり、城山が10年ぶりに3回戦を勝ち抜いている。

 横須賀総合は統合による創立以来、14年連続で初戦突破と隠れた偉業を更新し、3回戦では実力校・湘南学院にサヨナラ勝ちした。コンスタントに結果を出し続ける綾瀬や鶴嶺、橘、川和、氷取沢は今夏も好チームを仕上げてきた。磯子も打ち勝つ野球で勢いに乗る。

 21、22日の4回戦16試合のうち、実に13試合が「私学VS公立」の構図になる。「ジャイアントキリング」は起きるのか。

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