小学校も「健康給食」米飯増、費用引き上げも 川崎市教委

 川崎市立中学校全校での給食実施に合わせ、市教育委員会は市立小学校でも「健康給食」を推進すると明らかにした。米飯を週3回以上、旬の果物などのデザートを月4回程度に増やすなど、献立の充実に向けて1食当たりの給食費を40円引き上げることを検討している。

 20日の市議会文教委員会で報告した。主要食材の国産率100%や、米飯90%以上の和食中心メニューなどを掲げた中学校での「健康給食」を、小学校でも発達段階に合わせた形で推進する。

 現在、小学校では週2回程度の米飯を、2020年度までに週3回以上に増やし、「和」の食文化への理解や継承を図る。季節感や給食への楽しみが生まれる一方、高価なため月2、3回に限られていた果物も月4回程度に増やし、年間1食平均15品目以上の食材を使用してバランスの良い献立を目指す。

 同市立小の給食費は09年度から1食当たり230円だが、食材価格が高騰する中、充実した献立を提供するため、来年度から40円引き上げた270円に改定することも検討。8月下旬ごろから保護者アンケートを実施し、11月下旬ごろに決定する予定。

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