横浜駅西口で貸し切りバス専用乗降場運用へ 混雑緩和狙う

 民間ビル前に貸し切りバスが集中し、長時間駐車や出発待ち客の混雑が課題となっている横浜駅西口で24日から、貸し切りバス専用乗降場の運用が始まる。乗降場とは別にバスの待機場所や乗客の待合場所を設置し、混雑の緩和を図る。

 専用乗降場は、横浜ベイシェラトンホテルの向かいにある同駅西口第2バス乗り場。3カ月前からバス事業者がインターネットで予約するシステムで、同時に4台までしか止まれない。最も混雑する午前6時半〜9時半に限り1台5500円かかる。

 乗降場から車で10分程度の場所にバスの待機場所を確保。乗客は200メートルほど離れた横浜ビブレ脇公道に集合し、出発時間に合わせて乗降場に移動する。乗降場と待合場所の両方に案内員を配置する。

 現在乗降場として使われている天理ビル前に正規のバス停はないが、長距離バスの乗り場として長年定着。ツアーなどの貸し切りバスが集まり、夏休みなど繁忙期の土日には午前6時からの4時間に約40台が集中することもあった。二重駐車による交通環境悪化や、乗客による周辺の混雑などが課題となっていたため、旅行・バス事業者などで構成する同駅西口バス乗降場管理協会が主体となり、専用乗降場を整備した。

 これまで第2バス乗り場から発着していた路線バスは、天理ビル脇に新設する第3バス乗り場に変更する。市は「安全な交通環境確保のために協力してほしい」と呼び掛けている。

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