《ブラジル》JETRO=日本の優れた生活雑貨展示=パラレラ・ギフト展24日から

大久保所長

 サンパウロ市イビラプエラ公園内のサンパウロ・ビエンナル展示場で24から27日まで開催される『第32回パラレラ・ギフト展』に日本貿易振興機構(JETRO)は、日本ブースを出展する。
 当地では知られていない日本の優れた生活雑貨を展示し、輸入業者を確保して販路拡大を目指すことが目的だ。
 2回目の展示となる今回は、初出展の8社を含む15社が参加。当地での健康志向の高まりによる温野菜ブームを受けた「土鍋」や、塗橋シェア80%を誇る福井県「若狭塗」など50超の商品が展示される予定だ。
 JETROサンパウロ事務所の大久保敦所長によれば、前回はおよそ4千人が来場し、234件の引合いがあったといい、注目の高さが伺える。だが「輸入関税によりどうしても高額になってしまい、価格交渉で折り合いがつかずに商談がまとまらない」という実情があるという。
 今後は「ジャパン・ハウスと協働し、伝統を活かした産品を送りこんでいきたい」と語る。2回目の出展となる株式会社WASARAの紙食器は、同館でも既に展示されているという。
 「都道府県を代表する中小企業もある。県人会とも協力できれば」と販路拡大に向けて意気込んだ。入場無料。4日間とも午前10時から午後7時まで。

 

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 JETROサンパウロ事務所の大久保所長によれば、日本製品に興味を示すブラジル輸入業者にとって、価格が高いというハードルがあるだけでなく、出展企業の顔が見えないのもマイナス要因だという。「企業の担当者が目の前にいれば、より説得力がある。だが、それをギフト展出展の条件にすると敷居が高くなりすぎ、日本企業が集まらなくなる」と頭を悩ませる。ジャパン・ハウスでは今年末から市場投入の試験場として「ポップ・アップ・ストア」を始める予定だ。そこと協働し、品質の良い日本の商品を当地でもさらに普及させて欲しいところ。

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