八坂神社の「ぎおんさん」

 疫病退散を祈った京都八坂神社の神事に由来する「ぎおん祭」が21日、長崎市鍛冶屋町の八坂神社で始まった。境内には出店やホオズキ市が立ち、参拝客でにぎわっている。23日までの午後6時~9時に開く。

 地域の人々から「ぎおんさん」と親しまれる夏の風物詩。ホオズキは厄よけや家内安全のお守りとされ、切り花300本、鉢植え100点が販売されている。家族で訪れた同市愛宕2丁目の福田結愛(ゆあ)ちゃん(3)は「(入院中の)パパが早く良くなるようにお願いした」と話し、夏祭りの雰囲気を楽しんだ。

 同神社の小西隆禰宜(ねぎ)(65)は「夏を元気に乗り越えられる『ぎおん風』に当たりにお参りに来てください」と話した。

© 株式会社長崎新聞社