自由な発想ずらり 横浜市こどもの美術展

 1965年に始まり、今回で50回目となる「横浜市こどもの美術展」が、横浜市民ギャラリー(同市西区)で開かれている。子どもたちが自由な発想で筆を振るった楽しい作品が並ぶ。30日まで。入場無料。

 市内に在住、在学する0歳から12歳までの子どもたちから寄せられた3177点を展示。一人一人の豊かな創造性を重視し、入賞などの優劣をつけずに応募作品を全て展示している。

 今回のテーマは虫で、チョウやカブトムシ、セミなどをよく観察して描いた作品や想像上の昆虫を描いたユニークな作品が並ぶ。自由部門もあり、自画像や花などを思い思いに表現し、年齢に応じて工夫を凝らす様子が見られる。

 表現の先輩として、美術家の作品も並ぶ。橋本典久+scopeによる、精密な昆虫写真を人間と同じくらいに大きく引き伸ばしたプリント作品では、昆虫の細かな体のつくりを詳しく見ることができる。

 会場は夏休みに入った子どもたちなどでにぎやか。長津田こども園(同市緑区)の年長組の子どもたちは、自分の作品を見つけては「あったよ」と歓声を上げていた。

 午前10時〜午後6時。問い合わせは同ギャラリー電話045(315)2828。

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