多摩川河川敷で「エクステラ」 選手ら自然体感

 オフロード(舗装されていない道路)でスイム、マウンテンバイク(MTB)、トレイルランの3種目を行うスポーツ「エクステラ」の大会が23日、川崎市幸区の多摩川河川敷で初開催された。川を泳ぎ草地を走り抜けるコースで、選手らは多摩川の自然を体感しながら新しいスポーツを楽しんだ。

 実行委員会の主催で、首都圏で交通の便が良く、普段からランナーも多いといった理由などから会場に選ばれた。古市場サッカー場周辺に特設コースを設置、スイム200メートル・MTB5キロ・ラン2キロのミニエクステラと、MTB5キロ・ラン約2キロのデュアスロンの2種目に計85人が参加した。

 ミニエクステラは多摩川を泳ぐコースからスタート。跳びはねる魚に驚きながらも力強く進み、陸に上がるとでこぼこした草地のコースに突入。MTBとランの順に疾走した。親子参加の小学生から60代まで、幅広い世代の選手が声援を受けながら走りきった。

 ミニエクステラ部門で優勝した鎌倉市の会社員、小倉一彦さん(58)は「多摩川を泳いだのは初めてだが、問題なく泳げた。コースの難易度もそれほど高くなく、子どもも一緒に参加できるのでエクステラの普及にぴったりの会場」と感想を話した。

 大会を運営するエクステラジャパン(東京都)によると、エクステラは1998年にハワイで誕生したオフロード版のトライアスロンで、欧米で人気となっている。

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