57種の違い分かる? 平塚市内のトンボ図鑑作成

 ◆市民団体がイラストなど駆使して詳しく解説 トンボの生息状況を知り、地域の自然環境保護につなげようと平塚市内で活動している市民団体「フォーラム トンボの棲むまちづくり」が、「ひらつかトンボ入門図鑑」を500部作成した。同市内で見られるトンボの種類の見分け方や、生態などをA5版47ページにまとめている。

 トンボは日本国内で約200種、県内では89種が確認されている。図鑑では同市内で生息している57種に絞って紹介した。

 緑や青、赤など体の色や腹部の太さなどの違いが写真で示され、それぞれの出現時期も説明。よく似た種類の多いアカネ属については、胸部斑紋の形状の特徴をイラストとともに分かりやすく伝えている。

 ポリバケツを使ったビオトープ(生息空間)「トンボ池」の作り方も、図鑑で手ほどきした。担当者は「トンボを調べることで自然環境が分かり、子どもたちに外遊びを通じて自然と親しんでもらいたい」と話している。

 冊子は同会の調査活動の参加者に配布される。問い合わせは、市みどり公園水辺課電話0463(21)9852。

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