教育無償化を語り合う 横浜で日本青年会議所

 日本青年会議所(JC)は22日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜会議センターで、教育の無償化をテーマにした「夏の祭典 オールスター討議会」を開いた。女性アイドルグループ「転校少女歌撃団」のライブとセットにして参加者を募集。市民やJC会員ら約200人が参加した。22、23日に同所で開いたイベント「サマーコンファレンス2017」の一環。

 討議会の冒頭、日本共産党、民進党、自由民主党、日本維新の会の国会議員がビデオで各党の考えを説明。共産党は「すべての段階で教育の無償化は必要だが、教育をだしにした憲法改正には反対」、民進党は「乳幼児から大学まで無償化は必要だが、人件費など合理的な検討が必要。憲法に明記する必要はない」、自民党は「まず幼児教育の無償化を目指す。憲法に明記すべき」、日本維新の会は「あらゆる教育の無償化を目指す。憲法に明記すべき」とした。

 ビデオを見た後、参加者は6、7人ずつのグループごとに話し合った。転校少女歌撃団のメンバー7人も討議に参加した。

 各グループ内でもさまざまな意見が出され、主な意見を模造紙に書いて会場の壁に張った。「大学の無償化は必要ない。それより奨学金制度の充実を」「憲法に規定すると数十年後まで変更に制限がかかるので、憲法に規定する必要はない」「教育や憲法を議論しないでイエス・ノーを言うのは無理」「無償化の範囲を明確にして憲法に明記すべき」など多くの意見が出されていた。

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