ラジオ体操でどこからともなく集う

 夏休みの風物詩、ラジオ体操。横浜市中区の山下公園では毎朝100人ほどの市民らが集まり、交流の場になっている。

 氷川丸が浮かぶ横浜港を臨む公園では早朝、ジョギングやウオーキングを楽しむ人たちに交じり、ラジオを手にした人たちが一人、また一人と集まってくる。

 午前6時半。大小さまざまのラジオから「ラジオ体操の歌」が流れると、芝生や路上にいる人たちが一斉に体を動かし始める。夏休み期間中は若者たちも加わり、幅広い世代が一緒に。体操を終えるとすぐ、集まっていた人は散っていく。

 ベンチでは、体操を終えた初老の男性同士が語り合っていた。「毎日顔を合わせるうちに自然に話すようになった。相手が顔を出さないと病気じゃないかと心配してしまう」と笑った。

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