原爆殉難者に神職らが祈り

 長崎市内の神職らによる「原爆殉難者追悼慰霊平和祈願祭」が26日、同市松山町の平和公園で開かれ、約100人が祈りをささげた。

 県神社庁長崎市支部と鎮西大社諏訪神社(同市上西山町)が主催。原爆で各神社の氏子が多く犠牲になったことから、神道形式でみ霊を慰めようと3年前から開催し、4回目。

 平和祈念像の前に祭壇を設け、神職の1人が献水。参列者は玉串をささげて祈るなどした。

 「浦安の舞」を厳かに舞った諏訪神社のみこ、田口美奈子さん(25)は「原爆に遭われた方のご冥福をお祈りしながら奉奏した」、金木美沙さん(24)は「原爆で亡くなった方や被爆した方のつらい思いを繰り返さないよう、未来の子どもたちのために平和な道を選んでいこうと思った」と話した。

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