忖度が…今年逮捕されたサッカー界の経営者たち

何らかの見えない力が働いたのではないか…。

森の友人が学ぶ園においては、かなり忖度があったと言われてきた。色々加えられたり計算されたりしたためにずいぶん影に隠れてしまったが、ようやく決着の時を迎えそうである。

もちろんサッカー界でも今年に入ってから多くの忖度案件が明らかになってきた。

そういうわけで、2017年の上半期で逮捕されてしまったサッカー界の経営者についてまとめてみた。おそらくもっと多くのものが逮捕されているのだろうが、私の記憶にはございません。

サンドロ・ロセイ(元バルセロナ会長)

サンドロ・ロセイ 逮捕

2010年にジョアン・ラポルタを選挙で破ってバルセロナの会長になったサンドロ・ロセイ氏。

カタール財団とのスポンサー契約を決断し、伝統を断ち切って胸スポンサーを入れるなど経済面でのアプローチを成功させた。

しかし、2014年に彼は辞任を余儀なくされる。前年度に獲得されたネイマールの契約に不正が指摘され、その責任を取る形で職を追われたのだ。

その後その疑惑は真実であったことが確認されており、さらに彼が設立した会社Ailantoがブラジル代表の試合に関する権利の売買で不正をしたという疑いで逮捕されている。

ザイヌディン・ノルディン(シンガポールサッカー協会会長)

ザイヌディン・ノルディン

2001年に人民行動党の一員となり、中央シンガポール地区市長を5年間務めた政治家である。

2009年にホー・ペンキー氏の後を継ぐ形でシンガポールサッカー協会の会長となり、今年まで務めてきた。

しかしながら2017年4月25日、タンジョン・パガー・ユナイテッドFC(2014年に解散)に関連する資金の不正使用に関わったとして、他3名と共に逮捕された。

他逮捕されたのはシンガポールサッカー協会事務総長のウィンストン・リー氏、ホウガング・ユナイテッドFC会長のビル・エング氏とその夫人ボビー・ウォン氏。

保釈金が10万シンガポールドル(およそ820万円)と非常に高額だったことから、かなりの額が横領されていたのではないかと推測されている。

アンヘル・マリア・ビジャール(スペインサッカー連盟会長)

アンヘル・マリア・ビジャール 逮捕

選手時代はアスレティック・ビルバオでプレーし、スペイン代表でも22試合に出場したMFであった。

引退後は法学を学び、選手協会の設立に関わったあと、サッカー連盟で仕事をスタート。1988年に会長に就任し、8回の当選を果たした。

FIFAやUEFAでも重要な役職を歴任し、2015年にはミシェル・プラティニ氏の活動停止処分を受けて臨時会長も務めた。

しかし、その直後にFIFA倫理委員会の調査に非協力的だったとして罰金処分を受けており、汚職に関わっていたという噂も絶えなかった。

そして7月にスペイン警察は彼の身柄を拘束。公文書改竄、国際地合から得られる利益の不正取得、マネーロンダリングなどが疑われている。

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