満艦飾、豊漁に祈り

 国の重要無形民俗文化財で、日本三大船祭りの一つ「貴船まつり」が27日、真鶴町の真鶴港周辺で始まった。神職らを乗せた神輿(みこし)船や、華やかに飾り付けられた花形の小早(こばや)船が港を出ると、観客らから歓声が上がった。

 豊漁や海の安全を願うまつりでは、手こぎの櫂伝馬(かいでんま)2隻に率いられ、神輿船などが対岸の貴船神社に渡り、神輿を出迎えて港に戻る「海上渡御(とぎょ)」が行われた。櫂伝馬に乗った小西正浩さん(51)は「きょうは向かい風が強く、こぐのが大変だった」と額の汗を拭っていた。

 28日は神輿が花山車などとともに町内を練り歩いた後、再び船で神社に戻る予定。

 

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