川崎市長選投票率アップを 啓発や主権者教育セミナー

 選挙違反のない「きれいな選挙」や「投票総参加」の推進などを目的に、川崎市・区選挙管理委員会(笠原勝利委員長)と市・区明るい選挙推進協議会(田中庸之会長)主催の「白ばらセミナー」が2日、同市川崎区宮本町の市役所第4庁舎で開かれた。選管委員や協議会メンバーら123人が、東洋大学社会学部非常勤講師の林大介さんの話に耳を傾け、10月22日投開票の市長選の投票率アップに向け、若年層への啓発や主権者教育の取り組みに決意を新たにしていた。

 林さんは、「主権者教育と選挙啓発の今後のあり方」と題して講演し、子どものころに親子で投票所に行った経験のある人は、経験のない人より投票率が20ポイント高いことを紹介。「大人が子どもを大人に育てていく」ことの大切さを強調していた。

 前回の市長選の投票率は32・82%と低調だったことから、18、19歳を中心とした若年層への啓発などに力を入れることも会場で確認した。

 白ばらはかつて国会議員が白いバラを着けて登院したことから「明るい選挙」のシンボルマークとなった。

© 株式会社神奈川新聞社