節約家計の理想の食費とは?家族の人数×1万円?

子どもの成長による食費増加は多くの家庭の悩みではないでしょうか? 喜ばしい反面家計が厳しい……と悩ましいものです。節約家計ではどのくらいの食費が理想的なのでしょうか。

子どもの成長とともに増える「食費」をどうする?

我が家には小学生の子どもが2人います。そんな我が家の悩みは食費の増加。成長と共に食欲旺盛になるのは当然のことですが、食材を買っても買っても冷蔵庫が気持ちよいくらい、空になります。

ハムやソーセージ、ちくわは食材になる前に「おやつ」になってしまうという有り様……。「作り置きおかず」を作っても、一晩で食べ尽くしてしまうので、全く「作り置き」にならず。

我が家のように、同じ悩みを抱えている主婦は多いと思います。小学生のうちは給食があるのでまだ良いですが、これが中高生になり食事の量が増え、さらにお弁当も……となると先が思いやられます。

しばらく、家計簿をつけていませんでしたが、食費と日用品の合計額がどれだけ増加したのかチェックしてみようと1カ月つけてみたら、なんと1万5000円程増加し、かろうじて5万円台でした。

面白いことに私も家族も想定以上の「体重増加」が……家計も体重もスリム化を図りたい我が家です。

節約家計の食費と日用品の合計は「家族の人数×1万円」台

食費の適正金額というのは、収入や家族構成、嗜好で大きく変わります。しかし、節約するなら食費と日用品の合計金額は、「家族の人数×1万円」台と普段からお伝えしています。

つまり、4人家族なら、4人×1万円=4万円台、4万9999円までが節約家計の理想ということです。

ただし、中高生のお子様がいる家庭や、オーガニック等こだわりの強い家庭は食費が高くなる傾向がありますので、その家庭の事情や嗜好を考慮し、バランスを取りましょう。

節約家計を作り上げるには、食材の買い方や節約レシピ等、料理の腕を上げること、つまり「主婦力」が必要になります。お子様が小さいうちから、できるだけこの主婦力を鍛えておくことで、お子様が中高生になった時に家計を守ることができるようになります。

中高生になると食費の増加以外にも、スマホ代や塾、部活と子どもにかかる費用はどんどん増加していきます。子どもの成長はとても嬉しいものですが、「家計」という現実と向き合い、早いうちに主婦力や家計管理力を身に付けることが大切です。

使用頻度の高い食材は、できるだけ安く買う

普段使いの野菜や肉などの生鮮品は、新鮮なものを安く手に入れることが大切です。そのためには特売の日時を頭に入れておくこと、底値や食材の良し悪しを見分ける目を持つこと。

使用頻度の高い食材ほど、安く仕入れましょう。また、もやしやキノコ類、豆腐は価格が安定&安価なうえに栄養価も◎です。これらの食材で作れる定番レシピは必須です。

使用頻度が高く、更に消費期限の長い缶詰やパスタ、乾物などは、ネットショッピングで大量に仕入れるのもよいでしょう。我が家は、ホールトマトやパスタは一度にまとめて買うようにしています。

まだまだある!食費を抑えるアイデア

他にも食費を抑えながらも、満足のある食事にするために、取り入れていることをお伝えしましょう。

旬の食材をメインに使う

旬の食材は安価で栄養価も高いので、季節ごとに家族の喜ぶ定番メニューをもつようにしましょう。たとえば夏だったらトマトやパプリカなど彩りをつけ、普段の食事に季節感を取り入れることもまた素敵なことです。

とうもろこしやブロッコリーなど冷凍できる食材は、旬で安価で美味しい時期にまとめ買いしてフリージングしましょう。

「豆腐」や「おから」、「もやし」「きのこ類」でかさ増しや副菜活用

豆腐、おから、もやし、きのこ類は栄養価・値段、どちらも◎です。ハンバーグに豆腐やおからを混ぜる、お好み焼きにはもやしを入れる、というように安い食材でかさ増しする技を身に付けましょう。

これらの食材と野菜とで副菜を数品作ることで、栄養もお腹も満足ですね。おかずの種類が多いとメインの肉・魚とご飯を食べすぎないので、バランスの良い食事になり、体調も整ってきたように感じます。

また、副菜を数品作ることで、翌朝のお弁当作りがとても楽になりました。

プランター菜園活用

パセリやバジル、しそといったハーブ系は虫がつきにくく、育てやすいものです。

料理に香りや彩りを与えてくれるハーブは、食材として買うと使いきれないまま腐らせたりと、結果的に割高に感じますので、ぜひプランター菜園の活用をおすすめします。

(文:二宮 清子(マネーガイド))

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