猫トラブル解消へ県が環境整備 4分類、接し方を紹介

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 飼い猫や野良猫の適切な飼育に向け、県は本年度「県猫の適正飼養ガイドライン(案)」を策定する。猫は登録や首輪でつなぐなどの義務がなく、野良猫の増加などで地域トラブルを生むケースもある。ガイドラインにより猫の飼育環境を整え、トラブルの解消を図りながら、将来的に野良猫をなくすことも目指す。

 犬の場合は狂犬病予防法や県条例で、犬種や飼い主の登録のほか、屋外では首輪などでつなぐことが義務付けられている。こうしたルールで無計画な繁殖が抑えられ、野良犬はいなくなった。一方の猫には法規制がなく、餌をもらっている野良猫や外を自由に動き回る飼い猫も多い。猫が好きな人にとっては気にならないが、家の周りに居ついたり、ふん尿で敷地が汚れたりなど、迷惑に感じる人もおり、保護する人との間でトラブルになるケースもある。

 ガイドライン案は「猫の適正飼養対策」と「野良猫対策」の2部で構成。猫の習性や飼い主の心構えを記載し、野良猫については地域猫として世話することを有効な手段として例示する。地域猫活動についても、理想的な活動の進め方などを紹介。飼い猫を基本的に家から出ない「うち猫」と、屋内外を出入りして暮らす「そと猫」を分類し、飼い主のいない猫は「野良猫」と「地域猫」に分け、それぞれの基本的な飼い方や接し方を紹介する。

 県は7日、動物愛護団体の代表や獣医師、学識経験者らで構成する県動物愛護推進協議会で案を示した。今後、委員の意見を踏まえ、本年度内に策定する。県内では、飼育できなかったり、保護されたりして県の動物愛護センターに収容される猫はまだ多く、最終的に引き取り先がない場合は殺処分となる。年々減少しているが、昨年度は収容中に死んだケースも含め757匹の命が絶たれている。

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