「500円玉貯金」の挫折を防ぐ3つの方法

500玉貯金をやってみたものの、やる気があるのは最初だけ。気づくといつも3日坊主。貯めたお金に手をだしてしまい、いつまでたっても増えない――。どうしても続かない人に効く、「500玉貯金の挫折防止テク」をマネーコンサルタントの市居愛さんに伺いました

500円玉貯金の挫折を防ぐ「とっておきの3つの方法」

自分に向いた貯金箱も用意した。レジでは500円玉をゲットできるような支払い方を意識している。なのに、どうしても「長続きしない」――。そんな「つまづき」を防ぐための処方箋は大きく3つ。

まず1つ目は、「徐々に貯金箱のサイズを大きくする」ことです。「最初から高いハードルを設定すると、当然ゴールも遠のきます。まずは、3万円が貯まるくらいの小さなサイズの貯金箱からスタートし、いったんゴールを目指しましょう。“開封する”という喜びを味わうことで、ワクワクとした感覚と、“自分にも貯められた!” という自信がわき、次の貯金意欲に繋がります」

2つ目は、「貯金箱を開ける日」をイベント化すること。“誕生日に開ける”と期日を決めたり、開封のお祝いパーティーを行うなど、ワクワクできるイベントに設定することでモチベーションを高める方法です。

「貯金箱を開けることを私は『開封の儀』と呼んでいます(笑)。自分、あるいは家族で楽しめるイベント日にすることで、ワクワクとした気持ちをキープしながら貯金に励むことができるはずです」

市居さんの500円玉貯金は、現在進行中。何度か経験している『開封の儀』では、2人の子供たちと一緒に貯金箱を開けてテーブル一面に500円玉を並べたり、ピラミッド状にして楽しんだそう。「嬉しさと達成感から、“次もまた頑張ろう!” という思いが強くなります」

500円玉貯金は「今を楽しむための貯金」

そして最後の方法が、「貯めて“どう使うか”を妄想すること」。

「500円玉貯金は、老後資金や将来に備えるお金というより、“今を楽しむための貯金”だと思うんです。貯まったら何に使うかをあらかじめイメージしながら過ごすことで、毎日の貯金が楽しくなります。行きたい場所があるなら旅のプランをイメージしてみたり、ちょっぴり贅沢な習い事にチャレンジする自分を妄想したり。私の場合は、スキルアップの講座やセミナーに行くなど、自分への投資として500円玉貯金を使っています。大切なのは楽しむことです」

ゲーム感覚で500円玉を手にする楽しみ、使い方を妄想しながら貯金箱に入れるワクワク感、そして貯金箱を開封するときの喜び――500円玉貯金は、一粒で何度も楽しめる「奥深い」貯金法。貯める楽しさを知ることで、お金との向き合い方も変わってくるはずです。

市居さんおススメ!挫折を防ぐ3つのテク  

その1)徐々に貯金箱のサイズを大きくする

その2)貯金箱を開ける日をイベント化「開封の儀」を作る

その3)“貯まったら何に使うか”を妄想しながら貯金する

教えてくれたのは……

市居 愛さん

1976年生まれ。株式会社マザーミー代表取締役。会社員時代に体調を崩して退社したことをきっかけに、お金について考えるように。それにより、稼ぐことより、お金の通り道を整えることが一番大事だと実感し、2016年に『お金を整える』を出版。現在、主婦をメインにお金の悩みを解消するコンサルティングや起業支援アドバイスなどを実施。最新著に『ズボラな人でも毎日500円玉が貯まるすごい方法』(サンマーク出版)。

取材・文/西尾英子

(文:あるじゃん 編集部)

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