災害救助、本番さながら 県警など合同訓練 南阿蘇村

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熊本地震で倒壊した家屋を使った救出訓練で、屋根を破って要救助者に見立てた人形を搬出する県警と消防の隊員=10日午前、南阿蘇村中松

 熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県南阿蘇村で10日、県警や消防、村などが合同で災害対応訓練に臨んだ。地震で倒壊した民家を使い、屋根を破ってけが人を救出する訓練もあり、本番さながらの緊迫感に包まれた。

 地震や各地で相次ぐ豪雨災害を受け、情報共有や連携を深めようと、県警機動隊や高森署、阿蘇広域消防本部など7組織から総勢約120人が参加。実践的な訓練を目指し、県内で初めて解体予定の被災家屋など3棟を使った。

 1時間雨量100ミリ超の豪雨で土砂崩れが多発した想定で、午前9時に村役場に災害対策本部を設置。参加者は事前に訓練の展開を知らされず、通報や現場から次々と入る被害情報を基に、その場で対応を協議し判断した。

 同村中松の倒壊した民家では、小型無人機ドローンで上空から状況を把握。警察犬などが屋内の要救助者に見立てた人形2体を見つけ、隊員がチェーンソーで屋根を切り開いて中に入り、ロープで救出した。

 県警機動隊第二小隊の島田陽介隊長は「建物の強度や転落防止策など安全を確認しながらの作業で、災害救助の困難さを実感できた」と述べた。(堀江利雅)

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