準優勝OB、京都成章支える 高校野球、コーチや用品担当

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市バスの運転手として働きつつ、母校のコーチを務める安田さん(左)と選手が使うTシャツのサイズを採寸する田中さん(ともに京都市右京区・わかさスタジアム京都)

 第99回全国高校野球選手権大会に19年ぶりに出場の京都成章高を、前回出場時に全国準優勝したOBが支えている。ボランティアでコーチをしたり、スポーツ用品メーカーの社員として関わるなど、自身の高校時代を振り返りながら後輩を温かく見守る。

 大手スポーツ用品メーカーに勤める田中勇吾さん(36)=大阪市淀川区=はチームが新調する練習用シャツを任され、京都大会後に選手の採寸に訪れた。一人一人のサイズを丁寧に確認。かつての自身のように日焼けした球児たちを前に、「変な感じです」と笑う。

 1998年、同高は春夏連続で甲子園に出場。決勝まで勝ち進んだ夏は松坂大輔(現ソフトバンク)を擁する横浜高(神奈川)に無安打無得点試合を喫した。3番打者だった田中さんは九回2死で打席に立った。「今まで見たことのないような球」に三振。だが「春に初戦で敗れ、夏は1勝が目標だった。負けた悔しさより達成感があった」と振り返る。

 安田稔さん(37)=亀岡市=はアルプススタンドで声をからしていた。冬に肩を痛め、最後の夏は応援団長を務めた。「甲子園で人生が変わった」と振り返る。送迎バスの運転手と親しくなり、卒業後も交流が続いた縁でバス会社に就職し、妻とも知り合った。現在は京都市営バスの運転手を勤めつつ、母校のコーチに通う。「松井(常夫)監督になってからは甲子園で校歌を歌えていない。まず1勝を」と期待する。

 田中さんも「甲子園までの練習を通し、一生懸命やっていれば願いはかなうと学んだ。生涯の友達もできた。僕たちができなかった優勝を果たせるよう頑張ってほしい」と後輩にエールを送る。

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