戦争は自由や幸せ奪う 広島派遣の中学生報告 伊勢空襲展、資料を展示

 【伊勢】三重県伊勢市御薗町長屋のハートプラザみそので12日、「非核・平和第39回空襲展」が始まった。太平洋戦争で当時の宇治山田市(現伊勢市)が、米軍から受けた「伊勢空襲」に関する資料などの展示や、広島平和記念式典に参加した中学生の報告会などがあり、戦争の悲惨さや平和の尊さを来場者に伝えている。13日まで。

 労働組合や市民団体、行政でつくる実行委員会が主催。報告会には伊勢市が今月五―六日、広島市に派遣した市内11校の代表生徒22人が参加した。

 生徒らは被爆証言講話や原爆ドーム見学、同式典への出席などの体験を語り、「戦争は人の自由や当たり前の幸せを奪ってしまうことを改めて実感した」「世界中が平和を築いていくために学んだこと、考えたことを次の世代へ伝えていきたい」などと述べた。

 会場には、同市が昭和20年1月から終戦まで十数回の空襲を受けた記録や、B29爆撃機から投下された焼夷(しょうい)弾の残骸などを展示。

 今回は初めて、国立国会図書館が公開している「米国戦略爆撃調査団文書」の中から、同年8月5日に米軍が撮影した空襲後の宇治山田市街の航空写真や、攻撃目標情報シートなども紹介。伊勢空襲体験者の講話や、同市や近隣の戦跡を巡るツアーもあった。

 阪口文博委員長(53)は「戦争の悲しみを想像できない世代をつくってはいけない。空襲展は13日も開催しているので見に来てもらえれば」と話していた。

 13日には平和講演会やダンスイベント、同戦争で戦死した伊勢出身のプロ野球選手、沢村栄治を題材にした演劇などがある。

画像
【広島訪問での体験や平和の大切さを話す中学生ら=伊勢市御薗町長屋のハートプラザみそので】
画像
【伊勢空襲に関する記録や写真など貴重な資料を展示した会場=伊勢市御薗町長屋のハートプラザみそので】

あなたにおすすめ