ストップ山形の婚礼離れ 業界一致団結、PRとスキルアップの1年

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協議会が初めて企画した夢婚大作戦

 山形県内の婚礼関連企業11社で構成する「山形ウェディング協議会」が発足から1年を迎え、活動の幅を広げている。普段はライバルの事業者同士が結婚の魅力を伝え、山形の婚姻率を上げようと一致団結。各種イベントを通し、婚礼のPRと自らのスキルアップに取り組んでいる。

 月山を望む西川町弓張平公園で7月上旬、1組の夫婦が結婚式を挙げた。婚姻届受理証明書が読み上げられ、家族や友人約30人が祝福。会場を道の駅にしかわ月山銘水館に移し、披露宴も行った。当日の様子は地元メディアで報道された。

 式を挙げられなかった夫婦に対し、協議会が地域色豊かな式をプレゼントする企画「夢婚大作戦」の第1弾。一般公募で同町の阿部道雄さん(43)、奈穂美さん(38)夫妻が選ばれた。

 会員企業は春から衣装合わせや式の運営、会場の装飾などを分担し、準備を進めた。挙式、貸衣装の一部、着付け、写真撮影は協議会が無償提供した。

 阿部さんらは2006年に入籍したが、奈穂美さんが体調を崩したため式を見送った。道夫さんは「諦めていた挙式の機会を与えてくれた協議会に感謝している。やって良かったというのが率直な感想。事情があって式を行えなかった夫婦にお薦めする」と話す。

 16年の人口動態調査によると、山形県の婚姻率は人口1000当たり3.9件にとどまり、全国45位。未婚化に加え入籍しても式をしない婚礼離れの風潮を変えようと昨年6月、県内の結婚式場、貸衣装、ギフト販売などの事業者が垣根を越え、東北で初の協議会を設立した。

 これまで人材育成の一環で接客を学ぶ研修会や、婚礼による地域活性化がテーマの講演会を開催。今後も継続して夢婚大作戦を実施するほか、新たに県民を対象にした結婚意識調査も計画している。

 武田靖子会長は「結婚して子どもが生まれれば人口減少に歯止めがかかり、地域も豊かになる。家族の絆や感謝の気持ちを再認識できる式を通じ、結婚の素晴らしさを発信したい」と話す。

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